癒しの魔法使い~策士なインテリ眼鏡とツンデレ娘の攻防戦~
大学の二次試験の日。遙季は光琉の大学には行かなかった。
代わりに県外のK大学を受験するために、ホテルに宿泊中だと聞いて呆然とした。
『光琉くんには内緒にしてほしいって言われてたの。本当にごめんね』
申し訳なさそうな祐子を見て、光琉は何も言えなかった。
遙季の志望しているのは、M大学の同系列学部よりもはるかに偏差値の高い学部。
落ちれば地元の短大に通うことになっている。光琉は本心から遙季が大学受験に失敗して欲しいと望んだ。
しかし、その頃の遙季の成績は、光琉の指導の成果もあり、学年で常に10番以内をキープしており、失敗するなんてことは,,,なかった。
代わりに県外のK大学を受験するために、ホテルに宿泊中だと聞いて呆然とした。
『光琉くんには内緒にしてほしいって言われてたの。本当にごめんね』
申し訳なさそうな祐子を見て、光琉は何も言えなかった。
遙季の志望しているのは、M大学の同系列学部よりもはるかに偏差値の高い学部。
落ちれば地元の短大に通うことになっている。光琉は本心から遙季が大学受験に失敗して欲しいと望んだ。
しかし、その頃の遙季の成績は、光琉の指導の成果もあり、学年で常に10番以内をキープしており、失敗するなんてことは,,,なかった。