冥界の王子様



「おい!!!」





「お!やっと喋った

リクもそうもうよね?」



喋ったというより怒鳴ったに近い気が…



「俺は女の体みたところでなんとも思わねえ」




そ?そうですよね…



私だって幼児体型ですし、

きっと容姿端麗のリクさんは女の子なんて選びたい放題だろうし



でもなんだろう。

なぜか少し寂しく思えたのは…




「うわー!

カッコつけてるつもりかもだけど

男として不健全!」





「おまえ、調子乗ってるととしばき倒すぞ」





「ひー!こえええぇ」




うん。

とっても怖い




「ん、これきとけ」



そう言ってリクさんがきていたパーカーを脱いで私の頭に乗せた。




「ありがとうございます」



この人怖いけど優しい人なのかな



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