冥界の王子様





病院に着くなり容態を聞くと


集中治療室に入っている、

との事で事態の深刻さを悟った




外傷はほとんどなく、

脳にショックを受けまだ意識は戻っていなかった。




俺は病室の前で、意識が戻るのをただただ待った




目を覚ましてくれると信じて。



その日は病院のソファーで、

ほとんど眠れずに夜を明かした






だが、俺の願いは届くとなくその日は意識が戻らなかった




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