冥界の王子様
次の日
明日手術ができるかどうかがわかる
という、医者からの話があり
俺は人生で初めて人にすがるように頼み込んだ
頼ることしかできない自分の無力さに
失望しながら。
そして5分だけ面会時間がもらえるとの事で、
マリに会いに部屋にはいった
部屋の中は訳のわからない機械がいっぱいで
その中のベッドの一つにマリが寝ていた
まるで眠っているかの様な顔で
名前を呼べば今すぐにでも
起き上がってきそうなのに。
手を握ると腕のあたりに、
点滴などの管が何本も刺されていて
容態の悪さを物語っていた。