冥界の王子様
「お前は、もう帰れ」
「ええぇ?つめたぁい!!」
「送ってくから。夜遅いし」
そう優しい言葉をかけるとアイリは納得する。
アイリをバイクの後ろに乗せて
走った。
後ろから抱きしめるアイリの腕はとても強く
レイナのような遠慮がちなものではなかった
「ねぇ。ありがとう」
そう優しげでどこか寂しげな声でいうアイリは
昔の幼さを少し残すそんな印象で。
守らないとと男に思わせる
そんな誘惑があった。
「あぁ。無事でよかった」