冥界の王子様















「じゃあ、いってくるね」





「いってらっしゃい。


気をつけてね」




「なぁ。」





「うん?」




真剣な眼差しで私を見つめる。





「…あと少しで俺の母親の誕生日なんだよ」




「え!???そうなの?!」




確かトウマくんのお父さんはヤクザかなんかで


女手一つで育ててくれたっていってたっけ。




だけど自分も高校で荒れ初めて


迷惑ばかりかけたしお父さんの道を進むことになって心配かけてるって








「あぁ。これでプレゼントなんか買ってきてくんね?」




「え?いいけど、、、

トウマくんが選んだ方が…」






「俺にあんなババアの趣味なんてわかんねぇよ


しかもプレゼント選びとか柄に合わないし」





「いや?でも…」





私なんかが選んできていいのかな






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