冥界の王子様






「レイちゃん?」







うわ。なんでこのタイミングで。


やっぱり来なきゃよかったよ。









「ごめん、私帰る」






帰る場所。あるから






ギュッ






「なに…

もう私に構わなくていいから」







私は声を振り絞った。







「俺もう離さないって

決め

「私今荒魔照にいるの。

貴方達の敵。

たまたまスグルさんと会っちゃって

来ただけだから。


さよなら」





私はリクの方を向き

そう言って倉庫を出た。









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