冥界の王子様





そうか、

死にたくない。

でも生きている事には疲れてしまった。

生きていくのもつらくていやだ。

生きていたくない だったら死にたい。

でも死にたくもない。


どういう事なのか?何をしたいのか?

誰かから何かしてもらいたいのか?


私のきもちは多くの矛盾を孕んでいた



生きててよかったと思える日…



私はそんな日を迎えるための努力をしているだろうか。



いや違う。



ただただ幸せになることをまっているだけだった





「私、自分の辛いことばっかで

幸せになる努力、全然してませんでした。

ありがとうございました」




そう頭を下げその場をたとうとした時





「はい」



え?




「これって?」





「うちのカギ。

いつでも来い

まぁいないことも多いけど」




「いいの。

迷惑じゃ…?





「いらないなら





「うううううん!!!」




取れないような高さに持っていかれる鍵に向かって精一杯手を伸ばした




「は?どっち

いるの、いらないの」



そう意地悪そうにいうりくさん




「いる!!下さい」



「フッ、」


そう笑いながら鍵を渡された。



笑った顔初めて見た…


思わず見とれてしまうその笑顔



反則です。







< 25 / 223 >

この作品をシェア

pagetop