冥界の王子様




ザーザーと未だ降り止まらなさそうな雨は




私の心に同調してくれてるような感じがした








お母さんが死んでから



色々あって何度も自殺しようとした。





だけど私にはそんな勇気なくて




日々生きることで必死なのに




…生きてる理由なんてなくて




今私が死んだところで誰も困らなくて


なんなら気付かれなくて




悩んでも帰る場所はない





ひたすら出てくる涙と


身体が冷え始めてきたと感じる神経が


まだ生きてるんだと

そう思わせる。








< 6 / 223 >

この作品をシェア

pagetop