冥界の王子様
「アイリ?」
目の前には顔の整ったいかにも女の子な
ふわふわした感じの子。
「その子は?」
「わ、私は」
「知り合い。」
知り合いか…。
「あ、あの
はじめまして。田辺玲奈です」
「ふーーん。
その子が最近倉庫に出入りしてるって子?
地味な感じね
リク趣味変わったんた笑」
そう嫌味っぽくいうアイリさん。
「いや。」
すごく困った顔。
いつも余裕そうなリクもこういう顔するんだ。
「ねぇ。すきなの?
こいつのこと」
「す、すき??」
ものすごく大胆なことを
本人隣にして私に聞くアイリさん
「お前なに言って
「言っとくけど、
こいつは諦めた方がいいと思うよ」
そう私に吐き捨てて
リクにコソコソと耳元で何か言った後に
どこかへ言ってしまった。