冥界の王子様
「いちごみるくなんて珍しいじゃん!」
はぁ、少しの抵抗で
可愛げのあるいちごみるくなんて
選んでしまった私は
なにを考えてるのか自分でもわからない。
「いいじゃないですか!たまには」
「別になにも言ってないのに(笑)」
一口目から強烈な甘さを感じ
やはりいつもの紅茶にすればよかったと後悔した
私にはこんな可愛いの似合わない。
「可愛くないです…私なんか」
肯定するわけでも否定するわけでもなく
雑誌に目を通すリク。
うんとかすんとかいいなさいよ!
はぁ、今日の私なんか変だな。