冥界の王子様







「おい降りろ」




「総長連れてきましたよ」




私はある男の前に突き出された。





「噂通りかわいい顔してんじゃん」




顎を持ちながら

私の顔をジロジロと見る





「私になんの用ですか?」




「最近覇天統の倉庫に女が出入りしてるって噂でね

その身元を教えてくれたやつがいたんだよ笑

姫を狙うってのも暴走族の潰し方だから

かわいそうに笑

でもね

仕方ないんだよ笑笑」






何がおかしいのかわからないけど

この人は勘違いしている





「私は姫なんかじゃありません」





「ふーーん


総長さんまだあの女のことが

忘れられないのか笑」



「あはははっ女々しい奴だな」




そうみんなしてわらう。



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