冥界の王子様
「お前も人質だ。」
「は、話が違うじゃない!」
「お前は昔向こう側の人間だった
裏切る可能性もあるからな
結んどけ!」
そういわれアイリさんは涙目になりながら
私のようにつながれた。
「あんたのせいなんだから!」
そういうアイリさんに私はなにも返せずにいた。
お母さんのことへの怒りと
みんなも被害者であるという現実。
リクが来てくれるという嬉しい気持ちと
会いたくない気持ちと
頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。