儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...
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えっと…
突然声を掛けられ、驚いて言葉が見つからない。
「あ…言っとくけど、ナンパじゃないからな」
ナンパ!?
そうは思わなかったけど…
この人の格好ー…
声を掛けてきたのは、男の人。
何故かパジャマ姿で、上には厚めのカーディガンを羽織っている。
何…この人…
その格好から、警戒心が出始める。
「そんな警戒しなくても…あ、そうか。この格好がいけないのか」
「!」
じろじろ見すぎてしまったせいか、思っていることがバレてしまった。
「俺、あそこの病院に入院してんの。で、毎年ここでイルミネーションやってるから、たまに抜け出して見に来てるの」
男が指差した方向には、確かに大きな病院があった。
けど、毎年って…
しかも、抜け出して来てるって…
「…病院抜け出して、大丈夫…なんですか?」
男の年齢がわからず、とりあえず敬語で…
「常習犯だから大丈夫」
"ははは"と笑いながら言った男。
常習犯って…
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