儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...
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「さむーい!!けど、キレーイ!!」
電車を降り、駅からイルミネーションの場所まで歩くと、1カ月前と同じ光景が目に入った。
1カ月前よりもさらに下がった気温が、身体を縮こまらせる。
「芽生!私、トイレ行ってくる!」
「はーい」
着いた早々、麻衣子はショッピングモール内のトイレに行ってしまった。
どこで待ってよう?
辺りをきょろきょろと見渡す。
点灯式の時と比べて、そんなに人は多くない。
日は落ちてるけど、まだ時間が早いからかな?
スマホの画面を見ると、時刻は17時30分。
これから、人増えるのかなぁ…
人混みは、やだなぁ…
「はぁ…」
溜め息をつくと、吐く息が白い。
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