儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...



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男の人は前回会った時と比べ、少し顔が痩せたように見える。


「さすがに、夜になると寒いよな」

男の人はそう言いながら、顔を上に向け夜空を眺める。

夜空を眺めながら、吐く息が白い。


「…前回、大丈夫だったんですか?」



そう問いかけると、男の人は夜空を眺めるのをやめた。

「ん?」

私と目を合わせ、首を傾げた。


「抜け出したの…バレたんですよね?」

期末テストのことしか頭になかったが、男の人と会ったため1カ月前の出来事を鮮明に思い出した。


「あぁ…まぁ、いつものことだし。てか、今日も抜け出して来てるし」

「え!?」

驚いて、大きな声が出てしまった。


「あはは」




"あはは"って…



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