儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...
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「芽生ー?」
「!」
沈黙が続くなか、私の名前を呼ぶ麻衣子の声が聞こえた。
「芽生ー?」
「あ…麻衣子!こっち!」
蓮に向けていた顔を、背後にいる麻衣子に向けた。
「麻衣子!」
大きく手を振り、麻衣子にアピールする。
それに気付いた麻衣子が、小走りで近づいてくる。
「もー!芽生!探したよ!?スマホに電話もしたのに、出ないしさ」
どすどすと足音を立て、ご立腹の麻衣子が目の前まで来た。
「え?電話?…全然、気付かなかった」
制服のポケットからスマホを出すと、画面には"不在着信3件"の文字。
「で、なにしてたの?」
ドキ。
「え…」
「えって…一人でこんなとこに、ずっと立って待ってたの?」
一人?
麻衣子の言葉に、後ろに振り返った。
「…あれ?」
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