儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...



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後ろに振り返ると、ベンチには誰も座っていなかった。


あれ…蓮さん…?

辺りを見渡すが、蓮の姿はどこにもない。


「芽生、大丈夫?」

「!」

麻衣子が、不思議そうなものを見るような目で見てくる。


「あ、うん…大丈夫!何でもない!」

顔の目の前で、手を横にぶんぶんと振り、"何でもない、何でもない"と強調する。


「なら、いいけど。寒いから、ショッピングモールの中でお茶しよ?中からも、イルミネーション見えるみたいだし」

そう言うと、麻衣子はショッピングモールに向かって歩き出した。


「あ、うん」

その後を、小走りで追う。




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