儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...
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「頭上げてよ。てか、そんなに気にすることじゃないから」
蓮さんの手が、頭をぽんぽんっと撫でた。
「もう、半分幽霊みたいなもんだし」
「!」
え…?
勢いよく頭を上げると、蓮さんの横顔が見えた。
「初めて出会った時、言っただろ?病気の人も、健康な人も、明日必ず生きているとは限らないって。俺は病気の人だから、いつ死んでもおかしくないんだ」
蓮さんは、真っ直ぐ前を見たまま言った。
「3年前に病気が見つかって、治療方法は移植しかないって先生に言われて…ドナーが見つかるのが先か、俺の身体が力尽きるのが先か…ずっとそんな状態が続いている」
「…あ…」
蓮さんの話を聞いて、自分が何て酷いことを言ってしまったんだとー…
幽霊だなんてそんな酷いことを、私は蓮さんにー…
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