儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...
.:.:**::..:*:.:*:.:.:.:*:..
点灯式が行われる場所は、駅から歩いてすぐの大型ショッピングモールのど真ん中。
そのど真ん中には、大きなツリーが置かれ、通路の端と端にはイルミネーションの電飾がされている。
「うわぁー、ドキドキしてきた!」
ツリーを目の前に、麻衣子の表情がキラキラと輝き始めた。
「そうだね…てか、すごい人…」
辺りを見渡すと大きなツリーを囲うように、数十人以上の見物客が点灯式を待っている。
私と麻衣子もその中に入り、点灯が始まるのを待つ。
人混みに入ったせいなのか、さっきよりは冷たい風はあたらないから寒くは感じない。
けど、人混みが嫌ー…
「…はぁ」
下を向き、溜め息をついているとー…