儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...
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「何?どうしたの?」
「!」
お母さんがシンクで洗い物をしながら、聞いてきた。
「真知子お義姉さんのことがショック?」
「!」
それはー…
「…一年に数回しか会わないけど、こんな身近で誰かが亡くなるのは初めてだから、どう受け入れていいかわからないけどー…」
死を身近で、まだ感じたことがない。
「…病気の人も、健康な人も、明日必ず生きているとは限らないし」
ふと、蓮さんの言葉が無意識に出てしまった。
「…あんた、意外と深いこと考えてるのね」
洗い物をしていたお母さんが、驚いた表情でこっちを向いた。
「いや…これは……ある人から教えてもらったことで…」
「ある人って?」
「…病気を患っている人…この間、麻衣子とイルミネーションを見に行った時に、出会ったの」
「そう…若い子?」
「16歳の時に病気になって、入院生活が3年目って言ってたから…私より、3つ歳上」
「そう…その子、そんなに悪いの?」
「治るには、移植しかないって。けど、ドナーが見つかるまで身体がもつかどうかって…」
「…そう」
そう言うと、お母さんは黙ってしまった。
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