儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...
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「…その子が、"生きることを諦めた"って言ったの?」
「!」
数秒の沈黙の後、お母さんが言った言葉に驚いた。
私が聞こうとしていたことをー…
「…うん。そう…」
何でわかったんだろう?
「"生きることを諦めた"とか、"病気の人も、健康な人も、明日必ず生きているとは限らない"なんてことを、芽生が思いつくわけがないって思ってね」
「!」
何か、今さらっと悪口を言われたようなー…
「芽生はまだ、身近で"死"というものを経験してないでしょ?ましてや、自分が死ぬかもなんて思ったこともないでしょ」
お母さんの言葉に、コクりと頷く。
「それは芽生が健康で、今が幸せだからわからないのよ。10年後の未来も、描ける。誰だって、そんな幸せな人生を送りたいと思っているわ」
…確かに、家族も皆、健康だし仲も悪くない。
学校生活も、特に不満もない。
そっか…
それは、幸せなことなんだー…
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