儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...
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「…ははは」
「!」
蓮さんが突然、笑い出した。
え…何…
私なんか、笑えること言った?
「すごいなぁ、芽生は」
「!」
すごい?
蓮さんは、微笑みながらそう言った。
「皆、未来なんか俺に期待させないように接してるのに、出会ったばかりの芽生は、俺に未来を期待させようとしてくる」
笑っていた蓮さんの表情が、切なげに歪む。
「…あ…」
そんな蓮さんの表情を見て、自分がやっぱり感情を押し付けてしまったことに気付く。
「あ…あの…蓮さんー…」
一歩前に出て、蓮さんに近付こうとした時ー…
「さようなら、芽生」
「!」
顔を見ずにそう言った蓮さんは、背を向けて歩き出してしまった。
「蓮さ…」
呼び止めようとしたが、足が動かない。
私…
なんてことをー…
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