儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...




「病室の窓から、ここの場所見えるんだよ。で、芽生の姿が見えたから来た」

病院の方を指さしながら、蓮さんが言った。


本当に驚きすぎて、やっと蓮さんと会えたのに言葉が出ない。

「芽生にお礼を言いたくてさ」

…お礼?

言葉が出ず、じっと蓮さんを見つめていると、ふっと蓮さんが笑った。



…何?


突然なぜ笑ったのか、わからない。





「サンタが俺のとこに来た」


「…」


サンタが…



蓮さんのところに来た?



意味がわからず、首を傾げる。





「芽生が願い事を書いて、サンタに手紙を送っただろ?そしたら、その日のうちにサンタが来たんだ。まだ、クリスマス前だったのに」


"ははは"と笑いながら言った、蓮さん。


サンタが来た?
クリスマス前に?


蓮さんの言っている意味がわからず、頭の中で理解しようとするができない。



えっと…私がサンタさんに願ったのは、蓮さんの未来ー…















未来…





「もしかして…」


ボソッと出た言葉に、蓮さんは頷いた。






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