儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...
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「芽生!私、芸能人の〇〇〇の写真撮りに行ってくる!!」
隣にいる麻衣子はそう言うと、ツリーの方に向かって走り出した。
「え…ちょ…麻衣子!?」
こんな人混みで離れたら、迷子になるし…
てか、芸能人の〇〇〇っていたの?
そんなことを思っている間にも、麻衣子は人混みの中に消えて行った。
「えー…」
呆然とその場に立っていると麻衣子と同じように、芸能人の写真を撮ろうとしている見物客たちが後ろから押し寄せてくる。
突っ立ったままの私には、次から次へと人がぶつかってくる。
「…ベンチで座って待ってよ」
人混みに耐えきれなくなった私は、ツリーから少し離れたベンチで麻衣子を待つことにした。
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