【最愛婚シリーズ】クールな御曹司の過剰な求愛
「そ、そ、そ、そんなこと、できるわけないじゃないですかっ!」
「まぁ、そうなんだけど。こういう時は『はい』って言ってほしかったな」
「もうふざけてないで、早く行かなきゃ」
わたしはソファにかけてあった彼のジャケットを手に取ると、わたしが焦っているのを楽しそうに見ている神永さんの背中を押して玄関に向かう。
そうしながらさっき神永さんとした約束を思い出した。
気持ちを伝えあうということ。
靴を履いた神永さんがわたしを振り向いた。
「鍵ちゃんと閉めて。また連絡する」
「はい。わかりました。あの……」
ドアノブに手をかけた神永さんを引き留めた。振り返った彼の右手を掴んだ。
「あの、わたしも本当は一緒に行きたいです。もっと一緒にいたい。だけど仕事とかあるし、それに――」
話の途中だった。
つかんでいた手を引かれてわたしはあっという間に彼の胸の中に納まっている。
「まぁ、そうなんだけど。こういう時は『はい』って言ってほしかったな」
「もうふざけてないで、早く行かなきゃ」
わたしはソファにかけてあった彼のジャケットを手に取ると、わたしが焦っているのを楽しそうに見ている神永さんの背中を押して玄関に向かう。
そうしながらさっき神永さんとした約束を思い出した。
気持ちを伝えあうということ。
靴を履いた神永さんがわたしを振り向いた。
「鍵ちゃんと閉めて。また連絡する」
「はい。わかりました。あの……」
ドアノブに手をかけた神永さんを引き留めた。振り返った彼の右手を掴んだ。
「あの、わたしも本当は一緒に行きたいです。もっと一緒にいたい。だけど仕事とかあるし、それに――」
話の途中だった。
つかんでいた手を引かれてわたしはあっという間に彼の胸の中に納まっている。