【最愛婚シリーズ】クールな御曹司の過剰な求愛
「坂上さん、色々とお世話になりました」
「何、どうしたんですか? 急に」
「結婚式の準備も、それに神永さんとわたしが付き合うきっかけを作ってくれたことも本当に感謝しています。これからも夫婦共々よろしくお願いしますね」
彼女がいなければ、今日の日を迎えられなかったと言っても過言ではない。
わたしは心からの感謝の気持を伝えた。
「改まって言われると、照れちゃうな。わたし、今日は社長が主役なので、本当に忙しいのに、泣かさないでください」
じんわりと涙を浮かべる彼女を見て、わたしも目頭が熱くなる。
――コンコンッ。
ノックの音が聞こえて振り向くと、貴哉さんがわたしたちふたりを見て笑っていた。
「いったいふたりで何してるの? 俺の花嫁さんは早速浮気かい?」
わざと眉間に皺を寄せた貴哉さんを見て、わたしと坂上さんは顔を見合わせて笑った。
「お式の前に花嫁に会うのは縁起が悪いって、知らないんですか? 社長なのに」
「そんなこと言っていいの? スタッフが探していたからわざわざ呼びに来たのに」
「それを早く言ってくださいっ!」
慌てた坂上さんは、控え室のドアに早足で向かう。
そして廊下にでる間際に振り返り「お幸せに」と笑顔を送ってくれた。
「何、どうしたんですか? 急に」
「結婚式の準備も、それに神永さんとわたしが付き合うきっかけを作ってくれたことも本当に感謝しています。これからも夫婦共々よろしくお願いしますね」
彼女がいなければ、今日の日を迎えられなかったと言っても過言ではない。
わたしは心からの感謝の気持を伝えた。
「改まって言われると、照れちゃうな。わたし、今日は社長が主役なので、本当に忙しいのに、泣かさないでください」
じんわりと涙を浮かべる彼女を見て、わたしも目頭が熱くなる。
――コンコンッ。
ノックの音が聞こえて振り向くと、貴哉さんがわたしたちふたりを見て笑っていた。
「いったいふたりで何してるの? 俺の花嫁さんは早速浮気かい?」
わざと眉間に皺を寄せた貴哉さんを見て、わたしと坂上さんは顔を見合わせて笑った。
「お式の前に花嫁に会うのは縁起が悪いって、知らないんですか? 社長なのに」
「そんなこと言っていいの? スタッフが探していたからわざわざ呼びに来たのに」
「それを早く言ってくださいっ!」
慌てた坂上さんは、控え室のドアに早足で向かう。
そして廊下にでる間際に振り返り「お幸せに」と笑顔を送ってくれた。