【最愛婚シリーズ】クールな御曹司の過剰な求愛
店頭へ出ると、カウンターの後ろにあるソファに座っていた神永さんの方が、わたしに気が付いて立ち上がって会釈をしてくれた。
いそいでカウンター内から出て、彼の元へ向かう。
「神永さん、急にどうされたんですか?」
声をかけると、にっこりとほほ笑みながら大きな紙袋を持ち上げた。
「クリーニングが終わりましたので、お届けに」
「え! わざわざ。わたしが取りに行くつもりだったのに」
そもそもそう伝えたはずだったが、伝わっていなかったのかな?
「ご足労をおかけするわけにはいきませんから。それとも資産運用について相談したいと言えば、私と会っていただくお時間をとっていただけますか?」
「えっ! 会うって」
「営業時間中なので、ご迷惑かと思いまして」
あ、そういうことか。ひとりで勝手に勘違いして恥ずかしい。
顔が赤くなっていないことを祈りながら、わたしはごまかすようにゴホンとひとつ咳をした。
「そんなことはありませんけど。でも、ご興味おありなら資産運用に関してのご提案をさせていただきますよ」
彼の言葉を勝手に勘違いしただけなのに、なんだか悔しくてかわいくないことを言ってしまう。
いそいでカウンター内から出て、彼の元へ向かう。
「神永さん、急にどうされたんですか?」
声をかけると、にっこりとほほ笑みながら大きな紙袋を持ち上げた。
「クリーニングが終わりましたので、お届けに」
「え! わざわざ。わたしが取りに行くつもりだったのに」
そもそもそう伝えたはずだったが、伝わっていなかったのかな?
「ご足労をおかけするわけにはいきませんから。それとも資産運用について相談したいと言えば、私と会っていただくお時間をとっていただけますか?」
「えっ! 会うって」
「営業時間中なので、ご迷惑かと思いまして」
あ、そういうことか。ひとりで勝手に勘違いして恥ずかしい。
顔が赤くなっていないことを祈りながら、わたしはごまかすようにゴホンとひとつ咳をした。
「そんなことはありませんけど。でも、ご興味おありなら資産運用に関してのご提案をさせていただきますよ」
彼の言葉を勝手に勘違いしただけなのに、なんだか悔しくてかわいくないことを言ってしまう。