【最愛婚シリーズ】クールな御曹司の過剰な求愛
「今週の日曜日。十一時に」
「へ?」
手の中にあるのは、水族館のチケットだ。
「俺の分のチケットも君に預けておくから、ちゃんと来て」
「え、でもそんな。困ります――」
「時間いいの?」
反論しようとしたわたしだったけれど、神永さんが玄関にある置時計を指さすのを見て、今は時間がないことを思い出した。
「あの、この話はあとで。とにかくお薬ちゃんと飲んでくださいね」
とりあえずわたしはそのチケットをポケットに突っ込み、部屋を飛び出したのだった。
「へ?」
手の中にあるのは、水族館のチケットだ。
「俺の分のチケットも君に預けておくから、ちゃんと来て」
「え、でもそんな。困ります――」
「時間いいの?」
反論しようとしたわたしだったけれど、神永さんが玄関にある置時計を指さすのを見て、今は時間がないことを思い出した。
「あの、この話はあとで。とにかくお薬ちゃんと飲んでくださいね」
とりあえずわたしはそのチケットをポケットに突っ込み、部屋を飛び出したのだった。