【最愛婚シリーズ】クールな御曹司の過剰な求愛
「ちょっと、違いますから、あの!」
「では、お時間ですので。今日のデートでしっかり絆を深めてくださいね」
「はい。がんばります」
神永さんは返事をすると、ふたたびわたしの手をとって立ちあがった。
「応援してもらったからには、全力でがんばりましょうね。尾関さん」
「な、なにを頑張るんですか。もう」
「あはは、やっぱり君は面白い」
声を出して笑う神永さんを、最初は睨んでいたわたしだったけれど、本当に楽しそうに笑う彼を見ていると、怒るのがバカらしくなってきた。
呆れて睨んでも、その顔を見てまた彼が笑う。
いつもと違い屈託なく笑う彼につられてわたしもついに噴き出してしまい、結局ふたりで笑いながら歩いた。
まわりから見たら変なふたりだっただろう。
けれどそんなこと気にならないほど、心の底からふたりで笑い合った。
それからゆっくりとふたりで館内を回る。
すごく大人なはずの神永さんも今日ばかりは本当に子供に返ったようにわたしと一緒に楽しんでくれていたと思う。
「では、お時間ですので。今日のデートでしっかり絆を深めてくださいね」
「はい。がんばります」
神永さんは返事をすると、ふたたびわたしの手をとって立ちあがった。
「応援してもらったからには、全力でがんばりましょうね。尾関さん」
「な、なにを頑張るんですか。もう」
「あはは、やっぱり君は面白い」
声を出して笑う神永さんを、最初は睨んでいたわたしだったけれど、本当に楽しそうに笑う彼を見ていると、怒るのがバカらしくなってきた。
呆れて睨んでも、その顔を見てまた彼が笑う。
いつもと違い屈託なく笑う彼につられてわたしもついに噴き出してしまい、結局ふたりで笑いながら歩いた。
まわりから見たら変なふたりだっただろう。
けれどそんなこと気にならないほど、心の底からふたりで笑い合った。
それからゆっくりとふたりで館内を回る。
すごく大人なはずの神永さんも今日ばかりは本当に子供に返ったようにわたしと一緒に楽しんでくれていたと思う。