家庭訪問は恋の始まり
課題提出日を過ぎると、宿題のチェックに入る。

夏休みの宿題は、各家庭の色が出る。

子供だけで、なんとなく出す子。

明らかに保護者の手が入っている子。

ほぼ保護者がやったと思われる子。


こんなの宿題の意味あるのかなと、正直思わなくもない。

国語の時間の文章と夏休みの感想文の出来が明らかに違うのに、賞状はその子がもらう。

図工の絵は普通なのに、夏休みの絵は、構図からして全然違う。
でも、賞状はその子がもらう。

夏休みの賞状は、お母さんのアルバイト代なの?

ま、今さらだけど。



そんな日々を過ごしていた夏休み最後の金曜日、また武先生に食事に誘われた。

どうしよう?

瀬崎さんには、2人で食事に行って欲しくないって言われたけど、断るのも角が立つしなぁ。

そうだ!

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