家庭訪問は恋の始まり
虐待
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虐待

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それからも、嘉人くんは、毎日のように色々な問題を起こしてくれた。

相手の子にけがをさせた場合は、その都度、連絡帳に書く。

だけど、その連絡帳の返信の文字が、5月下旬頃から、変わった。

可愛らしいまる文字が、お世辞にも綺麗とは言えない、朴訥とした文字になった。

これは… お父さんの字?

ふふっ
あんなにかっこよくて、仕事も出来そうなのに、字はあまり得意じゃないのね。

ちょっとかわいいかも。


それにしても、なんでお母さんじゃなくなったんだろ?

具合でも悪いのかな?


そんな事を思っていた6月初旬、嘉人くんが左のこめかみ辺りにあざを作って登校してきた。

「嘉人さん、それ、どうしたの?」

私が聞くと、

「うん、ちょっと…」

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