家庭訪問は恋の始まり
料理教室
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・

料理教室

・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・


それから3日後の土曜日、私は朝から大掃除をしている。

来客の度に大掃除をしなきゃいけない私って、どうなの?

学校では、子供に「使ったら片付けなさい」と指導しておきながら、自分の部屋はついつい出しっ放しの散らかし放題。

だって、普段、来客なんてないんだもん。

早朝から頑張って、今日は冷蔵庫の中も掃除した。


11時。
玄関のチャイムが鳴る。

インターホンで確認するまでもなく、瀬崎さん。

「はい。」
私はドアを開ける。

「こんにちは。」
瀬崎さんが微笑んで挨拶をしてくれる。

「こんにちは。どうぞ。」
私が瀬崎さんを招き入れると、
「はい。」
と、スーパーの袋を渡された。

< 214 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop