家庭訪問は恋の始まり
「そりゃ、ゆうちゃんだって、いつかはお嫁に
行くよ。
みぃちゃんだって、いつかはお嫁に行く
でしょ?」

私が言うと、

「うん!
みぃちゃん、ママみたいに白いドレス着るの。」

とにっこり答える。

ふふっ
かわいい〜

「みぃちゃんはかわいいから、きっと白い
ドレス、似合うだろうね〜」

私がそう言うと、美晴は、

「へへっ」

と照れたように笑う。

すっかり美晴に叩き起こされた私は、諦めてベッドから起き上がる。

着替えて、朝ご飯を食べてると、忙しく大掃除をする母に言われた。

「夕凪、あんたどうせ何の役にも立たないん
だから、今日から美晴の子守りしてなさい。」

はぁ…

思わずため息が漏れる。

年末の忙しい時に、私ができるのは子守りだけ…

まぁ?
小学生の相手は、本職だし?
別にいいんだけど。
全く期待されないのも…ねぇ?

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