家庭訪問は恋の始まり
「夕凪、愛してる。
今日は、思いがけず、ご家族にお会いできて
良かった。
春、もう一度、ここに来れるように、頑張る
から。」

「………うん。」

私は、もう抗う事もせず、瀬崎さんの温もりに身を委ねていた。

だけど、瀬崎さんは、大人で…

腕をすぐに緩めると、私から離れていった。

「じゃあ、また。
おやすみ、夕凪。愛してる。」

「おやすみなさい。」

瀬崎さんはそのまま車に乗り、嘉人くんとともに帰っていった。


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