家庭訪問は恋の始まり
「ママになって」 .

「ずっと好きだった」

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「ママになって」
「ずっと好きだった」

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その後、教頭先生や嘉人くんのお父さんとも話し合って、嘉人くんは毎週木曜日の3時間目に通級に通う事になった。

これで、嘉人くんが、少しでも落ち着いてくれたらいいな…



そんな事を思っていた7月中旬の金曜日。

下校時刻を過ぎてるのに、嘉人くんはなかなか教室を出ようとしない。

連絡帳には、今日からしばらく、嘉人くんの近所に住むおばあちゃん家に帰ると書いてあった。

「嘉人さん、今日からおばあちゃん家に
帰るんでしょ?
遅くなるとおばあちゃんが心配するから、
早く帰りなさい。」

私は何度も声を掛けるが、何をするでもないのに、一向に帰ろうとしない。

どうしたんだろう?

疑問に思いながらも、とりあえず、下校させなければいけない。

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