家庭訪問は恋の始まり
「あ、じゃあ、瀬崎さんの車を見かけたって
いうのも、この公園に来てたからですか?」

「はい。
ここは、小さい子用の遊具も多いですし、
奥まった所にあるので、飛び出して事故に
遭う事もないから、よく来るんです。」

だからかぁ!!

私は、ようやく謎が解けてすっきりした。

私たちは、その後、滑り台をして、鬼ごっこをして、砂遊びをして、楽しく午前中を過ごした。

「夕凪先生、お休みの日に子守りに付き
合わせてすみませんでした。」

武先生が頭を下げる。

「いえ、私も実家ではいつも子守りを
させられてるので、平気ですよ。
午後からは大丈夫ですか?」

「はい。
これだけ走り回ったので、きっとすぐに昼寝
してくれます。
俺も一緒に一眠りしますよ。」

武先生は終始にこやかだ。

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