家庭訪問は恋の始まり
瀬崎さんがもし東京に行く事になれば、Accueil(アクィーユ)は妹さん夫婦が継ぐことになるだろうという事。

東京に行っても、いきなり丸一の社長になるわけではなく、また下積みから始める事。

その際、瀬崎さんは、素性を隠して働きたいと思ってる事。

そして、その絶対条件として、私を巻き込まないという条件を突きつけたという事。

嬉しいけど、いいのかな。
私だけ、瀬崎さんに守られてる気がする。

しばらくして、嘉人くんがお菓子を食べ終わると、お義母さんは、美恵さんを呼んだ。

「ごめんなさいね。
よしくんを外で遊ばせてやって。
安彦さんは、今、手が空いてるかしら。」

「大丈夫です。
さ、よしくん、外で何をしましょうか。」

「ノコギリ!」

ノコギリ!?
驚く私を残して、嘉人くんは美恵さんと出て行った。

「ノコギリ?」

私は瀬崎さんを見上げる。

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