家庭訪問は恋の始まり
挨拶〜神山家へ〜
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挨拶〜神山家へ〜

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その夜、私は、実家に電話をした。

明日、話があるから帰宅する事。
瀬崎さんと嘉人くんも一緒に連れて行く事。

それだけで、母は、何の話か察したらしい。

何も言う事なく、電話を切った。

翌日、私は、迎えに来てくれた瀬崎さんの車で、実家に向かう。

片道一時間のドライブ。
嘉人くんは、後ろの席で楽しそうにずっとおしゃべりをしていた。


実家に到着し、私たちは居間ではなく、仏間に通された。

座卓の前、上座に父と兄、下座に瀬崎さん、嘉人くん、私。

母は、お茶を入れて来て、間に座る。

「先日は、お正月にも拘らず押しかけて、
申し訳ありませんでした。
今日は、改めて、お願いに上がりました。」

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