私が最期に言いたかったこと
気がつくと私は、眠っていたみたいで……
気づくと朝になっていた……
予め設定したままの目覚ましをとめ、
下に降りると黒いロングワンピースに、
見事に汚れたことを知らないエプロンを
着た婦女が口を開いた…
「今起きになさったのですか?"お嬢様"昨日は、ご飯も食べずに寝ていたようですが……疲れていたのですか?」
私は、無言で、学校に行く準備をした。
─ キーンコーンカーンコーン ─
また無機質なチャイムがなり、
それがなり終える頃に、教室に到着した…
─ ガラッ ─
またざわついていたはずの室内がシーンッと静まりかえった
すると、1人の女子が話しかけてくる
「遅刻?だよね?」
遠慮がちに聞いてきたのは、
華咲 胡桃(はなさき くるみ)。
私は、無言で、頷いた。
そして、席に着くと
隣の氷雨 澪が話しかけてきた
「橘さんって珍しい名前だよね?これそらねって読むの?」
話しかけないで欲しいと思った私は、
本を読んだ……それでも構わず話しかけてくる氷雨
鬱陶しい……本に集中した
返事をしない私に氷雨は、
「ねえ。なんで無視するの?僕は、橘さんと、なかよくしたいんだけど…」
そうやって関わってこようが私にとっては、どうでもよかった
そしてまた無機質なチャイムが聞こえる。
私が何もしてないのに先生方が怒らないのは、
きっと、学園トップを貫いているからだろう
そして、多額の寄付金のせいでもある。
私は、自分の家が金持ちだろうが、
なんだろうが、関係なかった……
ひとつ言うと、様や、お嬢様といわれるのは、
少し──いや、すごく性にあわないからだ
ぼーっとしていると……
「橘さんこの問題解いて?」
応用問題を押し付けてきた……
私は、慣れた手つきで、式を書き始めた
「流石橘さんね。」
先生も嬉しそうだった
席に着くと
「流石だね、橘さん学園一位なだけあるよであれは、どうやって解いたの?」
私は、真顔で
「別に普通に解きましたけど……」
と言った……
何時間目かのチャイムがなり終え、
やっと昼休みになった
私は、早速誰も見ていないところを見つけた……
それは、屋上……
「んー!……もうすぐで家に帰るのか……」
するともう1人の伸びの声が聞こえた…
「んー!!……ふぁあぁ……よく寝た……」
私は、目を丸くした……
「え、あなた誰?」
すると柔らかく笑って
「それって本来僕が言うことだよね、
1番目に来てたのって僕だし」
そう言うと降りてきて
私の前でこういった
「秀才美少女空音ちゃん♪」
私は、驚いた目で凝視してしまった
また柔らかく笑って
「なぁに?そこまで凝視されると照れちゃうんだけど?」
いや待ってイケメンすぎない?こんな人いるの知らないんだけど……まぁどうせ忘れていくだろうけど
「で、今から何しようとしてたの?」
「あ、昼食ですよ…」
「1人で?」
「はい。」
するとまた柔らかくわらう。
「俺、3-Eの、榛野 楓(はるの かえで)よろしくね?
橘 空音ちゃん」
榛野先輩いや──楓先輩は、その名の通り
花がお綻ぶようにわらう…
「えっと……楓先輩は、友人とは、食べないんですか?」
そう聞くとまた柔らかく笑い
「いないからお友達…だからサボったりしてるんだよ…」
「成績とか大丈夫ですか?」
「え?学園2位だから……大丈夫かな?」
私は、それに驚きだった……
母や父は勉強面で厳しかったため
全教科満点じゃないとダメなのだ
「もしかして自分のだけ見て、ほかの見てないの?」
「え、あ、そうなんですすみません…」
「まぁそんな時だってあるよ」
「私もう戻りますねきょうし──」
私が言葉に詰まったのは、紛れもなく、
楓先輩のせいだ
「?!」
「ごめんね?空音ちゃん……
僕寂しがりなんだ……ちょっと居てくれない?」
どうしたらいいのか分からなくて、
握られた手首をじっと見ていた
すると、─ バンッ ─
「橘さん探したんだけど」
私は、嫌な顔をする。
それに気づいた楓先輩が──
「ねぇ?君、橘さんの彼氏か何かなのかな?」
すると、氷雨の顔は、若干赤くなった
「違いますけど…そういう先輩も、
彼氏かなんかですか?」
何故か私を巡っている…
「楓先輩。この人は、私に構ってくる馬鹿な人なので、彼氏でもなんでもないです。」
そう答えると…安心したような笑みで
「そっか…じゃあまだ俺と一緒にいてくれるんだぁ?」
私は、きっとこの瞳に弱いのだろう……
「はい」 としか言えなかった……
5時間目のチャイムがなった頃…楓先輩は、
私の方を向き
「ねぇこの後俺とデートしようよ」
「え?!……なんです?きゅ、急に」
「ダメなら断ってくれてもいいけど、
ここ行きたくない?」
『植物園』と書かれた招待状をチラつかせる
楓先輩
「え、植物園…?!てか、なんで楓先輩は、
私の好きな物しってるんですか?!
会ったの今日がはじめてじゃないですか?」
クスリと笑い
「きっと覚えてないんだろうね」
その言葉に疑問を抱く…
そしてでたのは、間抜けな声
「ふぇ……?私は、なにか忘れてます?」
当の楓先輩は、クスクス笑っている
「た、楽しそうでなによりです」
楓先輩は、笑いすぎて目に涙を浮かべ
「ほんと面白いよね……空音ちゃん」
そう言われて思い出した……
「へ?……まさか先輩去年オープンスクールで、
園芸のチラシ配ってた……眼鏡の先輩?」
するとまた笑って
「やっと思い出してくれたんだ?」
「はい!」
それならそうと言ってくれたらいいのに──
と思ってしまった
気づくと朝になっていた……
予め設定したままの目覚ましをとめ、
下に降りると黒いロングワンピースに、
見事に汚れたことを知らないエプロンを
着た婦女が口を開いた…
「今起きになさったのですか?"お嬢様"昨日は、ご飯も食べずに寝ていたようですが……疲れていたのですか?」
私は、無言で、学校に行く準備をした。
─ キーンコーンカーンコーン ─
また無機質なチャイムがなり、
それがなり終える頃に、教室に到着した…
─ ガラッ ─
またざわついていたはずの室内がシーンッと静まりかえった
すると、1人の女子が話しかけてくる
「遅刻?だよね?」
遠慮がちに聞いてきたのは、
華咲 胡桃(はなさき くるみ)。
私は、無言で、頷いた。
そして、席に着くと
隣の氷雨 澪が話しかけてきた
「橘さんって珍しい名前だよね?これそらねって読むの?」
話しかけないで欲しいと思った私は、
本を読んだ……それでも構わず話しかけてくる氷雨
鬱陶しい……本に集中した
返事をしない私に氷雨は、
「ねえ。なんで無視するの?僕は、橘さんと、なかよくしたいんだけど…」
そうやって関わってこようが私にとっては、どうでもよかった
そしてまた無機質なチャイムが聞こえる。
私が何もしてないのに先生方が怒らないのは、
きっと、学園トップを貫いているからだろう
そして、多額の寄付金のせいでもある。
私は、自分の家が金持ちだろうが、
なんだろうが、関係なかった……
ひとつ言うと、様や、お嬢様といわれるのは、
少し──いや、すごく性にあわないからだ
ぼーっとしていると……
「橘さんこの問題解いて?」
応用問題を押し付けてきた……
私は、慣れた手つきで、式を書き始めた
「流石橘さんね。」
先生も嬉しそうだった
席に着くと
「流石だね、橘さん学園一位なだけあるよであれは、どうやって解いたの?」
私は、真顔で
「別に普通に解きましたけど……」
と言った……
何時間目かのチャイムがなり終え、
やっと昼休みになった
私は、早速誰も見ていないところを見つけた……
それは、屋上……
「んー!……もうすぐで家に帰るのか……」
するともう1人の伸びの声が聞こえた…
「んー!!……ふぁあぁ……よく寝た……」
私は、目を丸くした……
「え、あなた誰?」
すると柔らかく笑って
「それって本来僕が言うことだよね、
1番目に来てたのって僕だし」
そう言うと降りてきて
私の前でこういった
「秀才美少女空音ちゃん♪」
私は、驚いた目で凝視してしまった
また柔らかく笑って
「なぁに?そこまで凝視されると照れちゃうんだけど?」
いや待ってイケメンすぎない?こんな人いるの知らないんだけど……まぁどうせ忘れていくだろうけど
「で、今から何しようとしてたの?」
「あ、昼食ですよ…」
「1人で?」
「はい。」
するとまた柔らかくわらう。
「俺、3-Eの、榛野 楓(はるの かえで)よろしくね?
橘 空音ちゃん」
榛野先輩いや──楓先輩は、その名の通り
花がお綻ぶようにわらう…
「えっと……楓先輩は、友人とは、食べないんですか?」
そう聞くとまた柔らかく笑い
「いないからお友達…だからサボったりしてるんだよ…」
「成績とか大丈夫ですか?」
「え?学園2位だから……大丈夫かな?」
私は、それに驚きだった……
母や父は勉強面で厳しかったため
全教科満点じゃないとダメなのだ
「もしかして自分のだけ見て、ほかの見てないの?」
「え、あ、そうなんですすみません…」
「まぁそんな時だってあるよ」
「私もう戻りますねきょうし──」
私が言葉に詰まったのは、紛れもなく、
楓先輩のせいだ
「?!」
「ごめんね?空音ちゃん……
僕寂しがりなんだ……ちょっと居てくれない?」
どうしたらいいのか分からなくて、
握られた手首をじっと見ていた
すると、─ バンッ ─
「橘さん探したんだけど」
私は、嫌な顔をする。
それに気づいた楓先輩が──
「ねぇ?君、橘さんの彼氏か何かなのかな?」
すると、氷雨の顔は、若干赤くなった
「違いますけど…そういう先輩も、
彼氏かなんかですか?」
何故か私を巡っている…
「楓先輩。この人は、私に構ってくる馬鹿な人なので、彼氏でもなんでもないです。」
そう答えると…安心したような笑みで
「そっか…じゃあまだ俺と一緒にいてくれるんだぁ?」
私は、きっとこの瞳に弱いのだろう……
「はい」 としか言えなかった……
5時間目のチャイムがなった頃…楓先輩は、
私の方を向き
「ねぇこの後俺とデートしようよ」
「え?!……なんです?きゅ、急に」
「ダメなら断ってくれてもいいけど、
ここ行きたくない?」
『植物園』と書かれた招待状をチラつかせる
楓先輩
「え、植物園…?!てか、なんで楓先輩は、
私の好きな物しってるんですか?!
会ったの今日がはじめてじゃないですか?」
クスリと笑い
「きっと覚えてないんだろうね」
その言葉に疑問を抱く…
そしてでたのは、間抜けな声
「ふぇ……?私は、なにか忘れてます?」
当の楓先輩は、クスクス笑っている
「た、楽しそうでなによりです」
楓先輩は、笑いすぎて目に涙を浮かべ
「ほんと面白いよね……空音ちゃん」
そう言われて思い出した……
「へ?……まさか先輩去年オープンスクールで、
園芸のチラシ配ってた……眼鏡の先輩?」
するとまた笑って
「やっと思い出してくれたんだ?」
「はい!」
それならそうと言ってくれたらいいのに──
と思ってしまった