エリート社員の一途な幼なじみに告白されました
思わぬ告白
桃子ちゃんは何やら箱を机の下から取り出し、シャカシャカと上下に振った。
パチパチと拍手が起こる一方、環は両眉を上げ、グラスを持つ手が固まっていた。表情には出さないけれど、動揺しているみたいだった。
「この中に、色んなジャンルの質問がランダムで入っていますので、各テーブル、二名ずつに紙を引いてもらって、質問して頂きたいと思います」
そう言って桃子ちゃんはテーブルを立ち、城崎部長の横へと歩いて行った。
「ではまずは部長からお願いします」
桃子ちゃんは部長に箱を差し出した。
「なかなか面白い企画だ。さて、どんな質問かな」
部長は箱の中に手を入れて四つ折りの紙を取り出すと、広げて内容を読み上げた。
「好きな食べ物は?」
皆の視線が一斉に環に集まる。環は面食らったように口ごもり、
「そ、そうですね……。好きな食べ物はチョコレート、でしょうか」
と答えた。
「えー意外!」
「どんなチョコレートが好きなんですか?」
「クールな見た目に反して甘党?」
など色んなテーブルから反応が飛んでくる。
環は色々飛んで来る質問になるべく笑顔を繕って答えていた。そういえば昔から環はチョコレートが好きだったっけ。この間差し入れてくれたのもチョコレートだったし。
「皆さん、倉持さんへの差し入れは今度からはチョコレートにしましょうね!」
ある程度質問が落ち着いたところで、桃子ちゃんが箱を持って私の席へとやって来た。
「では次は先輩、お願いします」
「えっ、私?」
「各テーブル二人ずつですからね」
そうか、幹事と環を除いたら私か部長しか残っていない。私は箱の中に手を入れ、沢山ある紙の中から一枚を引いた。どんな内容を引き当てるのか、引く側も緊張する。
恐る恐る紙を開くと、そこに書かれている内容を見て、絶句した。
パチパチと拍手が起こる一方、環は両眉を上げ、グラスを持つ手が固まっていた。表情には出さないけれど、動揺しているみたいだった。
「この中に、色んなジャンルの質問がランダムで入っていますので、各テーブル、二名ずつに紙を引いてもらって、質問して頂きたいと思います」
そう言って桃子ちゃんはテーブルを立ち、城崎部長の横へと歩いて行った。
「ではまずは部長からお願いします」
桃子ちゃんは部長に箱を差し出した。
「なかなか面白い企画だ。さて、どんな質問かな」
部長は箱の中に手を入れて四つ折りの紙を取り出すと、広げて内容を読み上げた。
「好きな食べ物は?」
皆の視線が一斉に環に集まる。環は面食らったように口ごもり、
「そ、そうですね……。好きな食べ物はチョコレート、でしょうか」
と答えた。
「えー意外!」
「どんなチョコレートが好きなんですか?」
「クールな見た目に反して甘党?」
など色んなテーブルから反応が飛んでくる。
環は色々飛んで来る質問になるべく笑顔を繕って答えていた。そういえば昔から環はチョコレートが好きだったっけ。この間差し入れてくれたのもチョコレートだったし。
「皆さん、倉持さんへの差し入れは今度からはチョコレートにしましょうね!」
ある程度質問が落ち着いたところで、桃子ちゃんが箱を持って私の席へとやって来た。
「では次は先輩、お願いします」
「えっ、私?」
「各テーブル二人ずつですからね」
そうか、幹事と環を除いたら私か部長しか残っていない。私は箱の中に手を入れ、沢山ある紙の中から一枚を引いた。どんな内容を引き当てるのか、引く側も緊張する。
恐る恐る紙を開くと、そこに書かれている内容を見て、絶句した。