仮面夫婦~御曹司は愛しい妻を溺愛したい~
第八章 本音
久我山家からの帰りの車内では、一希も美琴も無言だった。
お互い、言いたいことは有るのに、口にしない。気まずい沈黙がいつまでも続く。
自宅につき解放されると、一希は出かけて来るといい、直ぐに出て行った。
振り向きもせずに、去って行く後ろ姿を見送ると、美琴はひとりで夕食を取り、早めに寝りについた。
翌朝起きると、一希は帰宅している様子だったけれど、構わず外出の支度を始めた。
昨日一希に服装について言われたばかりだから悩んだけれど、ベージュのダッフルコートに白いセーター、インディゴブルーのデニムと、シンプルでカジュアルな服にした。
(地元の神社ならこれくらいがちょうどいいし)
あまり気取った格好をしていたら逆に浮いてしまう。
髪は邪魔にならないように、ハーフアップで纏め、白のキルティングバッグを肩にかけて玄関に向かう。
家を出る前に、一希に声をかけて行くか少し迷った。
(……遅くに帰って来たんだろうし、起こしてまで挨拶する必要はないわよね)
それに、お互い干渉しない取り決めになっているのだ。
そう納得すると、美琴は静かにドアを開け家を出た。
お互い、言いたいことは有るのに、口にしない。気まずい沈黙がいつまでも続く。
自宅につき解放されると、一希は出かけて来るといい、直ぐに出て行った。
振り向きもせずに、去って行く後ろ姿を見送ると、美琴はひとりで夕食を取り、早めに寝りについた。
翌朝起きると、一希は帰宅している様子だったけれど、構わず外出の支度を始めた。
昨日一希に服装について言われたばかりだから悩んだけれど、ベージュのダッフルコートに白いセーター、インディゴブルーのデニムと、シンプルでカジュアルな服にした。
(地元の神社ならこれくらいがちょうどいいし)
あまり気取った格好をしていたら逆に浮いてしまう。
髪は邪魔にならないように、ハーフアップで纏め、白のキルティングバッグを肩にかけて玄関に向かう。
家を出る前に、一希に声をかけて行くか少し迷った。
(……遅くに帰って来たんだろうし、起こしてまで挨拶する必要はないわよね)
それに、お互い干渉しない取り決めになっているのだ。
そう納得すると、美琴は静かにドアを開け家を出た。