俺のこと、好きにさせてみせるから。

「広尾くんなの!?」


「そう。今日の帰り、告白されてさ。」

え、ヤバい。

かなりヤバいんですけど……!


「……あ、そ、そうなんだ……。おめでとう……」


返事がぎこちなくなったけど、ごめん、千晴!


「あ、お母さんに呼ばれたから、切るね?」


必死の嘘をついて、電話を切った。


どうしよ……


もし、葉山くんが、広尾くんのこと知ってたら、バレちゃうじゃん。


あ~、何であんなこと言っちゃったんだろう……

しかも、ラブラブってまで言っちゃったし……


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