俺のこと、好きにさせてみせるから。

それだけは、避けないと……!


「紗奈ちゃん。」


葉山くんは、立ち止まって、わたしのほうに向いた。


わたしも立ち止まって、葉山くんを見上げる。



「あいつなんか、やめて、俺にしない?」


「え?」

それは、どういう……?


「俺は、紗奈ちゃんのことが好きだ。」


ここで、告白!?


「広尾より、俺のほうが紗奈ちゃんのこと、幸せにできる。」


ちょちょ、ちょっと、話が進みすぎ!


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