3か月
さよなら
勝也がベットから手を
のばす。

私は交差する手を
ぎゅっとつかんだ。

大好きな細い腕。

「美月。かわいい。」

大好きな唇にキスされる。

目を閉じる。


勝也の友達が経営する
スロットバーに行った。

こうやって友達の
ところにつれてきてく
れるようになった。

「彼女?」

ときかれると

「ああ。」

とそっけなく答える。

「お前はやめとけ。
金の無駄。」

マスターに向かって
舌をだす。

回りの女の子が
ちらちら見る

「あのひと・・。
ほら。めちゃくちゃかっこいー。」

「あれ、なに。彼女?」

気分いい。

勝也の長い首に
わざと唇が触れるくらい
近づく。

濃い柄物のカッターも
勝也の薄い体には
全然似合ってる。

私もブラウスの襟を
きれいにたてて
ソニアの赤いパンプスを
はいた。

勝也はそういう女が
好きなんだ。

かっこよくて。
スマートな。
都会の女がすきなんだ。
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