3か月
チャンスは突然きた。

亮ちゃんと2人で
「k」
の前を通りかかる。

「あれ?」

マスターが鍵しめてるとこ。

「おーい。」

車の窓を開ける。

「これから飯食うんだけど。
おまえもいく?」

亮ちゃんナイス!!

ボックス席みたいなとこ
マスターの隣をゲット。

これはコンパと満員電車で
学んだ。

マスターの肘にさりげなく
肌を触れる。

勝也っていうんだ。

戸田 勝也。

亮ちゃんがトイレ
いったすきに
ふりむいた。

「すんげー洗たくもの
たまってんの。」

「マジ?」

「マジで。」

「やってくれる?」

「私、家政婦じゃないし。」
ばかばか!!
つい高飛車な態度。

ふっって笑う。

すてき!

「まこうぜ」

亮ちゃんに手を振りながら
耳打ちされた。

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