誰からも愛されない・・その後
それから、新君との結婚
式も挙げずに籍だけをいれるように
したみたいだが・・・
彩心のウェディングドレス姿が
見たかったと思っていた。
皐さんから彩心の様子が
おかしい話は聞いていた。
心配だったが、何をどうしてよいのか
わならずにいた。
新君が浮気を繰り返しているようだ
その内の一人は妊娠
浮気の証拠を集める事を
皐さんに話した。
すると
「涼さん、◯○病院に彩心が
運ばれました。」
と、皐さんからの伝言を聞いて
慌て病院にいき
話を聞いて·····落胆······。
彩心が・・自殺・・?・・
皐さんと彩心が会社でお世話になっている
紫月さんがいた。
紫月さんからも彩心について言われるが
返す言葉もみつからない。
俺と彩心の間には
取り戻す事のできない大きな溝が
出来上がってしまっていた。
新君が病室に入ってきた時
自分の事をさておき
新君を殴った。
彩心を傷つけるのは、
俺だけでたくさんだと・・
後は皐さんには悪いが
離婚裁判では、徹底的に
新君を落とし彩心に
まとまったお金を渡す事ができた。
皐さんは、やってちょうだい。
私の子育ては、
どこで間違えてしまったのかと
嘆いていたが······
彩心は、とても良い子に育てて
もらった、皐さんの子育ての
問題とかでなく
新君が医師としての回りの
環境に負けただけと話した。
皐さんは、この一件で
新君に立ち直って欲しいの
意味を込めて俺に任せたんだ。
彩心は、札幌に転勤していった。
それが、彩心の人生を大きく
変えることになるとは
皐さんも紫月さんも俺も
その時は、わかる筈がなかった。