誰からも愛されない・・その後
やっと辿りついて・・・
「お義父様、すみません遅くなりました。」
「ああ、彩心ちゃん、すまないね。」
「いいえ。」と、言うと
「あなたも、わざわざ呼ばなくても。
みなさんが、彩心ちゃんは?
若奥様は?と、訊ねるから
自慢したいだけなのよ。」
と、お義母様。
「お前は、要らんことを。」
と、笑いながらいうお義父様。
「うふふっ、ありがとうございます。
ご自慢になりますかは、わかりませんが。」
と、言うと
「まったく、そんなことだとおもった。」
と、忍が後ろから彩心を抱き締めると
「楓!!忍はつれてくるな、と
言っておいたのに。」
「ですが、お祖父様。
彩心さんが離れると
ずっとブツブツ文句言って大変なんですよ。」
と、楓は言った。
そんな私達の回りには
沢山の人が集まってきて
みなさんに
彩心は、忍と立ち並び
ご挨拶をお義父様、お義母様とした。
家族のお役に少しでも
立てるのが・・・
彩心自身は、とても嬉しかった。
沢山の催しがあり
終始笑いの絶えない
楽しいパーティーとなった。
終わってから
父や皐さん
凪さんや紫月さん
ゆかりさんや清香さんと話した。
「彩心、お疲れ様。凄い人気だね。」
と、皐さん。
「ほんとですよ。
僕の彩心なのに。」
と、忍が言うと
「忍君は、溺愛しすぎ。」
と、皐が言い
みんな頷きながら笑っていた。
今日家族は、会場のホテルでお泊まり
お義父様達は、早目にお部屋に
父や皐さん、凪さん、紫月さん夫婦
楓さん、ゆかりさん親子
彩心は、子供達が気になり
忍を急がせて部屋へ。
ナニーから報告を
忍が受けてくれていたので
彩心は、二人の様子を見に行く
二人ともお家と違うのに興奮して
はしゃぎすぎて
疲れて寝てしまったようだ。
このナニーは、なにかあるときは
毎回お願いしているから
尊は、もちろん慣れていた。
尊は、雫(7ヶ月)の側から離れない
ナニーにお礼を言いながら
玄関で見送ると
後ろから忍が抱き締めて
「可愛い顔して寝ていたね。」
「はい。二人ともナニーが好きだから
安心していられます。」
と、話した。