誰からも愛されない・・その後
皐は、彩心の父・涼と···
彩心の相談や彩心の話をするのに
定期的に連絡を取ったり
合って話したりを
ずっと繰り返していた。
皐は、いつも涼を叱ったり
素直になるように説得していたが
自分の彩心に対する態度が許せなくて
素直になれない。
そりゃ、罪のない我が子を
疎んじて、抱き上げた事もなければ
一緒に暮らした事もないのだから
仕方ないけど
中々、涼も頑固?意固地?だ。
涼は、妻がなくなってから
弁護士の仕事にのめり込んで
自分を保つのに必死だった。
皐は、彩心のあまりにも寂しげな姿に
涼を殴った事もあった。
だが、今は
彩心の結婚と新との生活の見直しがあり
二人とも安心した。
今からも二人は
喧嘩したり、愚痴りあったり
慰めあったり、癒しあって
まるで同士のように
共に生きていくだろうと
お互いに思っていた。