霧の向こうのまあ君
「そうだ.おやつを食べよう.」

そう言うとまあ君はポケットからおやつを2つ取り出しました.

「これは何という名の菓子なのだ?」

口に含んでモグモグしながらまあ君は答えます.

「こんにゃくゼリーだよ.」

「な…なんだとっ!!」

神獣は不思議な力でゼリーを吐き出させました.

「地上の民は同じ過ちをどれだけ繰り返せば気が済むのだ.」

「まあ君の食べてたのはただのゼリーだよ.こんにゃくのはポチの方だけだよ.」

「……悪意を感じたぞ.」

神獣は苦笑いしました.
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